高齢者の水分不足と脱水症状。その3
皆さんこんにちは。今回も水分に関する話題になりました。
今回は要介護度が高くなっている方の場合です。
ご高齢の方々も人によって必要な介護も様々あります。
介護度が軽度の人もいらっしゃれば重度の人もいらっしゃいます。
自分で自分の思っていることを言葉にできない人【例:失語症など】は
まず喉の渇きを他の人に伝えにくい上、認知症や身体に麻痺などがある場合等は
他の誰かの介助が必要になるのです。
つまり対応する介助者が介助を受ける必要がある人の喉の渇きに気付かなければ
水分補給をする事が出来なくなってしまいます。
ご家庭で介護をされている方は家事やご自身の生活リズムもありますから、このような場合は訪問ヘルパーやデイサービス、デイケアサービス、ショートステイなどを利用されるといいかも知れません。相手は介護のプロフェッショナルなので不安な事や分からないことを相談するいい相手だと思います。しばらく利用していたら担当ケアマネジャーよりも利用者さんにあった介助方法を教えてくれるかも知れません。
話しが脱線しそうなのでこの話題は後日にします。
本題に戻りますが、高齢になるにつれて飲み込む力【嚥下状態】が低下してきます。
ざっくり言えば飲み物を飲んだら、むせ込みやすくなってしまうのです。【誤嚥】
これを繰り返してしまうと肺炎【誤嚥性肺炎】になってしまいます。
肺炎は高齢者の死亡率がかなり高いです。
なら対策は?水分にトロミをつけましょう。わかりやすく説明すると
そのままの水分は喉を通過するのが速いため、気管を塞ぐ機能が間に合わないので
トロミを水分につけてゆっくりと喉を通過させることにより、気管を塞ぐ機能を間に合わせるということになります。
しかし、「ならトロミをメチャクチャつけちゃえ」はよろしくありません。
余計に喉を通るまで時間がかかりますし、まだ飲み込みきれていないのに次の一口を
口に入れてを繰りかえしてしまい、結果として喉で引っかかってしまう危険性もあるのです。
一言に水分補給と脱水症状と簡単に言っても様々な要因があります。
その中で介護に携わる家族の方々、仕事として携わる方々は本当に敬意を表します。
なにか困った時や心配、不安な事があれば絶対に1人で抱え込まないでください。
うまく言葉に出来なくても相談することが本当に大事です。