高齢者の水分不足と脱水症状
皆さんこんにちは。今回はタイトル通り
高齢者の水分不足と脱水症状についてお話しします。
まず大半の人は
「いや、普通に飲めばいいじゃん。」
「むしろ何で飲まないの?」
と思われるかも知れません。
ですがこれにも理由があります。
まず1つが喉の渇きを感じにくくなるから
歳を重なるにつれて体力や認知機能の衰えが生じて来ることは何となく分かると
思いますが他にも味覚や聴力、視覚、物事に対する意欲、そして喉の渇きを自覚する力等様々な能力が衰えて行くのです。
全部説明したら伝えたい事がまとまらないので今回は喉の渇きを感じにくくなる事の
怖さを解説します。
単純に説明すると一般的に喉の渇きを感じなければ水分をとりません。
そんなに汗もかいてないし、そもそも運動もしていないから喉なんて渇かないと思っている高齢者は沢山います。
私達が水分補給をする際のきっかけは主に運動したり仕事をしたり汗をかいた時、
声を出し過ぎた時や暑い時が多いでしょう。
これらの時は無意識に水分を補給しています。
このように目に見える水分補給をするきっかけが多ければ水分を摂りますが
もともと喉の渇きを感じにくくなっている上、知らないうちに汗をかき、
お手洗いでも水分をだし、なおかつ水分補給をするきっかけが少ないから
水分を摂らない。
要約すると、出て行く水分に対して入ってくる水分が少ない
それは脱水症状になってもおかしくありません。
そして2つ目の理由がお手洗いが近くなるのが嫌だから
こっちの理由の方が意外と多いかも知れません。
年齢を重なるにつれてお手洗いが近くなります。
介護サービスを利用されている方は各サービス元のスタッフから水分補給の大切さを
十分聞いていると思いますが、それでもあまり水分を摂られません。
私も仕事場でいろいろ声をかけますが返って来る言葉が
「飲むとトイレに行きたくなるからねー。」が多いですね。
普通なら「ならトイレ行けばいいのでは?」と思う方も多いでしょう。
でも中には後遺症により麻痺が残りお手洗いに行くことが大変な方もいるのが
現実です。
まして自分じゃなく他の誰かの力を借りる必要がある方の心境ならそう何度も頼むのは
避けたいでしょうし、人に迷惑をかけていると感じてしまうのでしょう。
お手洗いに行くだけでも人の力を借りないといけない。ならその回数を少なくしようと考えてしまうのです。
今回はこの二つの理由でとめて次回、他の理由をお話します。
水分不足、脱水症状の原因は様々あります。
このブログが介護の助けになるきっかけになればいいなと思っております。